理系人間に囲まれた暮らし

私の夫はエンジニアだ。メカニカルエンジニアリング(機械工学)のPh.Dを持っている。ある研究所で25年勤務した後、近年引退したが、まだ時々コンサルタントとして働いている。

アジア系の米国人で、175cmで痩せ型。ごま塩頭は大きめで、合うサイズの帽子を探すのが一苦労だ。高めの鼻梁にメガネをかけていて、一見お医者さん風の風貌だ(ハンサムではない)。

規則正しく生活し、健康に食べ、適度に運動し、趣味と勉強に忙しく、友達づきあいもそこそこしている。(と、書いていてなんだかロボットみたいだね。)

彼は、典型的な「理系人間」だ。感情の波が少なく、常に「合理的であること」が信条だ。「こんな研究結果が発表されたよ」や、「こんな新発見が報道された」と言っても、「待て待て、その情報のソースは?統計処理の方法は?」とまず「疑いの目」で見るところから話は始まる。

きちんとした情報元、筋道立った説明ができないと、すかさず「うーん、すぐには納得できない事柄だね。EMちゃんはすぐ信じちゃうからなぁ」などと言われ、私はしばしば凹んでしまう。

私は仕事柄、毎日エンジニア達と交流がある。また、居住地柄、友人知人もIT企業関係者ばかりだ。だから、彼らがどのような「種族」かはある程度知っていると思うし、付き合いの”ツボ”も分かっているつもりだ。

彼らとの話やメールは、簡便で筋道を立てたものであることが大事だ。例えばこんな感じ:Aということが起こった。この背景にはBがあり、そこにCが加わりAとなってのだ。その影響はXX(←計量化されたデータ)というものだ。

だらだらとした筋道のない話、非合理的なことや感情論は、彼らが忌み嫌うものだ。これをしてしまうと、見る間に彼らの集中力が低下し、目が泳いで他のことに気が向いていくのがわかる。

また、知ったかぶりをしないこと、権威を振りかざしたり、政治力で押そうとするのもNGだ。彼らは、そういう種族が大嫌いなのだ。逆に知らないことを正直に伝えて、「教えを請う」という真摯な態度の人には、親切すぎるほど親切に教えてくれる人が多い(特に相手が可愛い女性の場合は)。

ということで、文系の私は理系の人々に大きな尊敬の念を抱いているのだが、我が夫に関しては彼の「合理性」が勘に触ることもたまにある。例えばこんなことがあった。

その日、私は夕食を作る当番で、鶏肉を細切れにしていた。夫はその様子をじっと観察して一言「EMちゃん、肉は大きさを揃えて切った方がいいよ。形もなるべく均一に。その方が炒める時に効率がいいから」。だったらお前が作れよ!とフライパンをぶつけなかったのは、私の度量の広さ(あはは)かもしれない。

愛する理系の人々、でも生活を共にするとちょっとだけうざいこともある。

投稿者: EmiK

シリコンバレー在住(在勤)の米国永住者です。犬、バレエ、そして日本のコミックをこよなく愛しています。理系の夫、そして雄のワンコと暮らしています。

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